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郡山職業能力開発短期大学校 精密機械工学科

教育目標

精密機械工学科 実習  日本の製造業は、1980年代をピークとし、1990年を境に収益力を落とし、2001年のITバブル崩壊などの危機を乗り越え今日に至っています。
  このなかで、日本の製造業は大きく変化しています。製造コストを削減するために、人件費の安い海外に生産拠点を移し、労働集約的な量産品を生産しています。一方、日本に残った生産拠点では、付加価値の高い製品の製造に特化しています。
  高い機能や品質など魅力的な製品を産み出すには、設計部門や生産部門など複数の分野が連携し、さまざまな技術やノウハウを融合する、いわゆる 『 擦り合わせ ( インテグラル ) 型 』 技術が必要となっています。  このような視点から、精密機械工学科では、 「 急速に進歩する最新技術に柔軟に対応できる、実践的で創造性のある機械技術者の育成 」 を目指します。
  そのために、最新技術の基礎となる工学の知識をしっかり身につけるとともに、機械工学に関する実験や、CAD / CAM / CAE を用いた設計実習、各種の工作機械による加工実習を通して実践力を磨きます。
  次なるステップとして、自分のアイデアを具体的な製品として提案し、実際に製作、検査、評価する過程を経験することにより、付加価値の高い製品づくりに必要不可欠な創造力を養います。
 精密機械工学科は、これらの二年間の教育により、「 開発、改良、試作等の製品開発の一翼を担う実践技術者 」 を県内企業に送り出すことを目標としています。

カリキュラム

  精密機械工学科のカリキュラムは、次のように、工学の基礎を修得するための基礎教育科目と、3つの柱からなる専門教育科目、および創造力・応用力を養成する科目から構成されます。

カリキュラム 工学基礎 + 精密設計・多素材加工・計測・管理 + 創造力・応用力 → 創造的実践技術者

工学の基礎を修得するための基礎教育科目

  高度な設計技術や加工技術を修得するためには、何よりも基本が大切です。
  最新技術の習得に先立ち、力学などの機械工学の基礎に加えて、電気・情報工学の基礎について学びます。
  また、理論を充分に理解するために、各種の基礎実験も併せて行います。

3つの柱からなる専門教育科目

1.精密設計

精密設計  製品の強度設計のための知識・手法とともに、製品に高度な機能を持たせるために必要な機構設計やこれらの動作を制御する方法について学びます。 設計には 3次元CAD ( Computer Aided Design ) を活用し、解析ツールである CAE ( Computer Aided Engineering ) や試作 ( Rapid Prototyping ) 技術も併せて行います。

2.多素材加工

多素材加工  高い機能や品質を実現するために、さまざまな材料が使用されるようになっています。これらの材料について学んだ上で、切削加工を中心に、塑性加工や、放電加工、レーザー加工など、ものづくりに必要な加工技術を総合的に学びます。 実習では、旋盤やフライス盤などの汎用工作機械の操作法を習得した上で、NC旋盤やマシニングセンタ、NC放電加工機といった CNC ( Computer Numerical Control ) 工作機械による加工技術や、製造支援ツールである CAM ( Computer Aided Manufacturing ) 技術について行います。

3.計測・管理

計測・管理  高い品質の製品を安定して生産するためには、測定・検査技術は大変重要です。ノギス・マイクロメータといった汎用測定器の取り扱いに始まり、3次元測定機や表面あらさ測定機などによる精密測定技術について行います。
さらに、品質を維持・改善するための管理技術も併せて学びます。

創造力・応用力を養成する科目

  付加価値の高い製品づくりには、創造力・応用力が不可欠です。現状を分析し、目的や課題を明らかにする方法や、異なる知識・技術を組み合わせて新しい価値を生み出した事例などについて学びます。  さらに、企業実習や卒業研究を行います。

授業科目の展開

学科と実技(実験、実習)の単位数の割合  精密機械工学科では、下表のように、一年間を四半期に分けて授業科目を展開します。  また、下図のように、学科と実技 ( 実験、実習 ) の単位数の割合がおよそ 1:1 であることからも分かるように、知識と技術のバランスが取れた教育を目指しています。

1年次前期

  機械力学や材料力学、材料工学、基礎製図、機械加工学などの学科と連携して、基礎工学実験や機械工作実習などの実技を行い、機械工学のもっとも基礎となる能力を磨きます。

1年次後期

  機構学、機械工学実験、CAD実習、機械加工実習など、精密機械工学の基本的な技術力の向上を図ります。

2年次前期

  機械設計製図、制御工学概論やシーケンス制御など、精密機械設計に必要な知識を学ぶほか、数値制御加工実習での各種NC工作機械の操作技術や製造プロセスのIT化の基礎となるCAM実習など精密加工のための基本技術を習得します。

2年次後期

  品質管理や生産システム実習など生産管理の基礎を学ぶとともに、卒業研究のために各研究室に配属され、個別の研究テーマに主体的に取り組む過程で、技術的な課題を解決するための創造力や応用力を養います。

四半期編成図

      1年次 2年次
      前期 後期 前期 後期
      1期 2期 3期 4期 5期 6期 7期 8期



 
化学(2) 地域経済論(2) 技術者倫理(2) 現代コミュニケーション論(2)
数学I (2) 数学II (2)        
体育I (2) 技術英語(2) 体育II (2)    





 
機械力学(2) 材料力学(4) 熱力学(2)   流体力学(2)    
     
情報工学
概論(2)
電気工学
概論(2)
           
           

基礎工学
実験(2)
電気工学
実験(2)
機械工学
実験(4)
情報処理実習(4)    
   









基礎製図(4) 機構学(2)   機械設計製図(4)    
     
        制御工学概論(2) シーケンス
制御(2)
油圧・空圧
制御(2)
 
         

    CAD実習(6)     CAE実習(4)
       
        シーケンス制御実習(6)
           
           





機械加工学(4) 数値制御(4)        
       
  材料工学(4)          
           

  機械工作
実習(2)
機械加工実習(8) 数値制御加工実習(8)    
     
       
       
        CAM実習(4)    
           





測定法(2)         生産工学(2) 品質管理(4)
       
安全衛生
工学(2)
             
             

安全衛生
実習(2)
      精密測定
実習(2)
    生産システム
実習(2)
         







創造工学(2)            

  企業実習(2) 創造工学演習(2) 専門課題実習(6) 卒業研究(18)
     
       
           
           
           
           
           
           

主な設備

  精密機械工学科の主な機械・設備は、つぎのとおりです。

実験装置

 基礎工学実験装置 ( 1式 )、機械工学実験装置 ( 1式 )、電気・電子工学実験装置 ( 1式 )、シーケンス制御実験装置 ( 1式 )

測定機器

  高速度カメラ ( 1台 )、赤外線カメラ ( 1台 )、CNC三次元測定機 ( 1台 )、真円度測定機 ( 1台 )、表面粗さ測定機 ( 1台 )

工作機械

マシニングセンタ ( 1台 )、NC旋盤 ( 1台 )、ワイヤ放電加工機 ( 1台 )、形彫り放電加工機 ( 1台 )、汎用フライス盤 ( 12台 )、汎用旋盤 ( 14台 )、平面研削盤 ( 1台 )、円筒研削盤 ( 1台 )

CAD/CAM 関連装置

三次元CAD / CAM ( 20台 )、三次元モデル加工機 ( 1台 )、三次元レーザスキャナ ( 1台 )、光造形装置 ( 1台 )

卒業後の進路

精密機械工学科では、県内製造業を中心に就職して、下記の業務で活躍できる人材の育成を目指します。

 1. 機械設計・CAD技術者
 2. 機械加工・CAM技術者
 3. 生産設備技術者

平成24年度卒業生の就職先について(50音順)

株式会社 朝日ラバー日立建機株式会社 土浦工場
株式会社 エクストエンジニアフガク工機株式会社
株式会社 加藤螺子製作所福島キヤノン株式会社
小松製作所 茨城工場フシマン株式会社
株式会社 情報技研前田道路株式会社
信越化学工業株式会社三春工業 株式会社

取得可能な資格

 ・ CAD利用技術者
 ・計算力学技術者 ( CAE技術者 )
 ・技能士

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